神宮前オフィス|居抜きスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
キャットストリート沿いで渋谷寄り。そんな簡単な立地説明でも良い印象を抱く人は多いのではないだろうか?少しだけ足を伸ばせばMIYASHITA PARK。のんびりキャットストリートを歩けば、表参道に行き当たる。おしゃれな都心の生活が満たせる場所。でも、流れる空気感はゆったりとしていて、どこかのんびり。この建物は、そんな空気が漂う立地にあり、キャットストリートを見下ろすポジションに位置していた。
>>SPACE
レトロなマンションのエントランスをくぐり抜け、辿り着いた今回の空間は、かなりのインパクトを与えてくれた。元々パーソナルジムとして小綺麗に完成していた空間を、次なる入居者が、空間そのものの良さを引き出すために行ったことは、全ての内装をごっそりと剥ぐことだった。
底上げされた床だけは躯体を露わにできなかったが、トーンを合わせて仕上げられた空間の完成度は申し分なく、色っぽさも十分。これがこの空間のすっぴんであり、本来の色気。もちろん同じものは決して作れない、唯一無二の個性そのものだ。
そして、窓先から見下ろせるのは、キャットストリートの中央に設けられた公園。ハードでストイックで、エッジが効いていて、どこかドライな感じがするこの空間を取り巻く環境は、至って穏やか。そんな空気感と剥き出しとなった素材の質感はとても相性が良く、更に差し込む陽の光によって居心地の良さも加えられて、絶妙とも言える空間がここに完成していた。
>>HOW TO USE
きっちり新品の様に整えられたデザイン空間も、もちろん良い。今どきのコンクリート打ちっぱなしの空間として、キレイにツルッと仕上げられたコンクリートの空間もやっぱり良い。でも、どこか物足りないと感じてしまうことはないだろうか?言ってしまえば再現できる空間仕様。それは少し手を伸ばせば、届くところにある気がしてしまう。この空間から感じる魅力は、そういった再現が不可能な部分にあると思う。今となっては大味ともいえる50年以上前の建築技術が生み出した偶然の産物。それこそがこの空間の表情であり、この空間そのもの。表情が豊かで味わい深く、どこか意思を持っている気すらしてしまう。
空間においての主役はあくまでも利用者であり、そこで何が行われるか、どんな経験が生み出されるかが大事なのは当然。でも、せっかく自分たちの貴重な時間を過ごす拠点を考えた場合、こんなにも色っぽく、意思があり、味わい深い空間を選択したいと思うのは自分だけではないはずだ。
EDITOR’S EYE
現在、こちらの空間は期間限定で居抜きでの入居者募集中。嬉しいことに一部の家具、造作などの譲渡も相談できる状況だ。
tokyo workspaceでも自分たちで借りて活用ができないかと検討したこともあり、是非とも良い方に入っていただきたい。実は弊社も同じ建物内なので、仲良くしていただける入居者をお待ちしております。