南青山オフィス | 最上階メゾネット居抜き空間
EDIT
日本屈指のオシャレエリアと評される南青山。ハイブランドの建物や小洒落た飲食店、高級レジデンスが建ち並び、道行く人からもどことなく品や感度の高さを感じる事が出来る。そんなエリアに、これまでうまく身を潜めていた面白い空間を見つけた。みゆき通りから外苑西通りを繋ぐ南青山3丁目エリアの、ちょうど中心にこの物件はある。目印として、「風花」という花屋とカフェが併設するお店が隣接すると言えば、より立地のイメージつく方もいるだろか。
細い路地から、さらに一本奥まった先に見えてくる建物。周囲を覆う緑と、アイアン塗装の外壁タイルが絶妙なコントラストを生み出している。そんな建物の中に見つけた今回の空間は、最上階の3・4Fのメゾネット区画。これまでオーナー自ら使用していた事もあり、今回が世に出る初めてのチャンスとなる。室内は白を基調としたシンプルな内装だが、緑に包まれたロッジ風の部屋や、3面をガラスで覆われたライトコートなど、独特の世界観を持った部屋が空間に面白いアクセントを与えていた。全体的に窓面が多い為、日中十分な採光が室内を照らすだろう。また、上下に広めのバルコニーも付いており、特に4Fのバルコニーから見渡す空や周囲を囲う緑の環境はなんとも言えない気持ち良さがある。大きめのベンチを設置し、天気のいい日にはゴロゴロとラップトップ片手に仕事を楽しみたい場所だ。
元々住居として作られた区画なので、現在でも住居感は色濃く残っている。広めの玄関や大きなバスルーム、廊下などによって、実質ワークスペースとして使える面積は数字より少なくなるが、それでも上下で20人ほどはカバー出来るサイズ感だろうか 。とは言え、オフィスとしての使い勝手は良さそうに感じる。3Fの玄関をメインとし、上下の部屋でチームごと、プロジェクトごと分ける。来訪者の際は4Fの玄関を利用し、直接アクセス可能なライトコートを打ち合わせのスペースに。ロッジ風の可笑しな部屋は、社長室や図書室のような使い方も面白いかもしれない。とても静かな環境にも関わらず、主要なストリートへすぐアクセス出来る絶妙なポジション取りをしているこの物件。おしゃれなエリアにいながら、静かに働きたい方には逃したくないチャンスと言えるだろう。
EDITOR’S EYE
ウォークインクローゼットや階段下を始め、全体的に収納スペースが多い。荷物の多い会社には有り難い作りだ。逆に気になる点としては、改装の際、キッチンを取り外した為に現況キッチンと言えるものがない。簡単なシンクのようなものはあるが、もし必要であれば設置等が必要となるだろう。また、内装は一通りキレイに整えられているが、少々荒く改装されている。もし余裕があれば部分的に手を加え、よりこの空間の完成度を引き上げてほしい。