一番町オフィス|1棟利用可能物件
EDIT
>>LOCATION
千代田区一番町。半蔵門駅・麹町駅が最寄りのこのエリアは、いつもご紹介するファッション・トレンドエリアとは少し毛色が違い、歴史と重厚感のあるエリアだ。小学校や著名作家の旧家、大使館などに囲まれ、ちょうど最寄り二駅の中間となる場所にあるこの建物は、一番町らしいとも言えるそんな街並みに、しっかりと馴染み、溶け込んでいた。
>>SPACE
レンガ調の同系色で軒を連ねた3軒の中央、少しだけ頭の飛び出した1棟が今回の物件。店舗らしいショーウインドウの脇を抜けると、階段とエレベーターがあり、物置の様な地下から最上階6階までの上下7層の空間を繋げてくれる。フロアはいずれもコンパクトで、以前のテナントの内装が残る空間は、全体的にレトロというべきかカントリー調と言うべきか、どこか懐かしい木質間に溢れた仕上がり。インパクト強めに演出された木の梁や柱は、少し古めかしい印象ではあるものの、現状の白い壁や天井の裏に隠れた素地のコンクリートをむき出しへと手を加えてみると、相性も悪くなさそうに思えた。引渡しは現状のままなので設備関係も含めて、改修、メンテナンスは避けることが出来ないかもしれないが、うまく取捨選択をして、この味のある雰囲気を活かしていただけると良いだろう。
>>HOW TO USE
どうせなら小分けになったフロアをうまく使って、単一用途に限らない複合的な利用をイメージしてみてほしい。低層階はより外部に対してオープンな空間で、上層階はオフィスやプライベート性の高いスペースとして。コンパクトではあるが連続性のあるフロアをうまく利用し、打ち合わせスペース兼用のカフェやコワーキング的なスペースを設けつつ、上層階ではバルコニーからの眺めを楽しみながら働くのも悪くないだろう。
一番町というやや硬派で歴史ある街並みは、オフィス単体はもちろんだが、新しく個性的な店舗を構える場所としてもまだまだ穴場。未知数のポテンシャルを眠らせたようなこの街のこの建物から存在感を発して、後にパイオニアとして語り継がれる様な新たな一歩を踏み出してみて欲しい。
EDITOR’S EYE
以前まではアパレル関係のショップ・事務所・住居として利用されていたとのこと。単体の用途だと少し難易度が高いかもしれないので、可能性を組み合わせ、特徴のあるこの建物を「どう使うか」ではなく、「何に使うか」、そんな思考から考えて頂けると良いだろう。