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六本木、表参道、広尾などを繋ぐハブ的な立地にある西麻布エリア。かつては多くの若者で賑わいをみせたこのエリアも、時代は流れ、今では大人の雰囲気が漂う落ち着いた町並みが広がる。一般的には商業性という面では強いとは言えないエリアだが、逆に周囲の主要駅へアクセスが絶妙な距離感というポジションを活かして、オフィスとしては隠れ家的人気の高いエリアとも言える。そんな西麻布を象徴する交差点の一画。長くこの地に建つランドマーク的な建物の中に、可能性をビシビシと感じさせる空間を見つけたのでご紹介する。
首都高を水平に望む4階部分が今回の区画となる。交差点に面する大きな窓面を持つこの空間は、日中は十分な光で室内を満たし、夜にはキラキラと光る色気のある夜景を内に取り込むだろう。逆に外からも室内が望めるため、それを逆手に取って誰もが2度見をしてしまうような感度の高い空間を披露してはどうか。もちろん室内はその空間に成りうるポテンシャルを十分秘めていることは前提。レトロな杉板枠でうたれたコンクリートの表情や、足元まで大きく風景を切り取る窓枠、天井も高めなので、照明演出などの幅も広がりそうだ。現況は内装を撤去したままのボロボロな状態な為、入居の際は内装工事が必須となるが、いじればいじるだけ魅力を増しそうな素地良好な空間だろう。
十分魅力のある空間だが、この物件の面白みはこれだけじゃない。実はフロアー内にある3区画すべてが募集中となっており、希望サイズによって合わせて借りる事も出来る。さらに、それらを間仕切る壁も撤去可能なので、最大で180㎡ほどのまとまったボリュームを手に入れる事が出来るという。素地といい、なんともクリエイティブ心をくすぐる物件だろうか。きっとこの空間は綺麗なオフィス仕様より、素地を活かしてザックリと仕上げる方が魅力を引き立てるだろう。例えばスケルトンのように荒々しい仕上げに、無数のペンダントライトを垂らすだけでも色気のある空間になりそうだ。また、床だけは力とお金を掛けて一面フローリングでビシっと決めるのも良いだろう。なにかとメディアなどに露出しやすい立地にある建物なので、それをうまく使い、一際輝く空間を世の中に見せつけてみてはどうか。
EDITOR’S EYE
この立地でこの賃料の設定は、なかなかお得感を感じさせてくれる。もちろん内装工事に費用が掛かる事は前提の設定だろうが、空間を1から作りたいという方にはもってこいの物件だ。ちなみに窓面の部屋を借りる場合、エアコンや簡易的な流し台などはオーナー側で設置もお願い出来るという特典付きなので、それもうまく使うと良いだろう。