EDIT
>>LOCATION
原宿駅から、賑わいを避けるように北参道方面へ進む。次第に駅前の賑やかさは消えていき、オシャレなカフェや学校が建ち並ぶ落ち着いた街並に変わりだす千駄ヶ谷小学校の界隈。そこまで来るとだいぶ原宿っぽさはなくなり、インテリアショップや、アパレルのオフィスなどが軒を連ねる落ち着いたオシャレエリアになっている。今回の物件は、ちょうどそんな一角にあった。
>>SPACE
ご紹介は1F-2Fのメゾネット区画。正面には車2台は停められる広めの屋根付きスペースがもれなくついており、車を使う会社はもちろん、ここをバルコニー的な扱いにするのも面白いのかもしれない。その室内はと言うと、天井をとっぱらいつつ、OAフロアを完備し、オフィスとしての機能性も備えた比較的ニュートラルな空間。いつもは味気なくみえるタイルカーペットも、抜けた天井との相性が妙にしっくりと納まっている。特別なデザインは何も施されていないが、このニュートラルさがどこか良く、例えば、室内に緑をふんだんに配置し、木製の家具やソファや椅子を置いてみると、それだけでもかなり雰囲気ある空間が作れるだろう。合わせて、照明も白熱電球やスポットを一部入れてみてもまた印象が変わりそうだ。1Fは100㎡ほどで、2Fはその半分の60㎡ほど。どちらもワンルームで扱い易い形なので、単純に1Fはワークススペース、2Fはプレゼンルームなどもシンプルで良い。
>>HOW TO USE
1Fの大きなガラス窓からのぞかせるポテンシャル高めな空間。それほど空間自体に手を加えずとも、このままでも十分魅力的な箱とも言える。こんな区画だからこそ、あえて見られることを前提に空間演出を行うことで面白みも増し、正面道路を行き交う人々の目を思わず奪ってしまうような、そんな魅力的な空間となりそうだ。人から注目されるオフィスというのは、相乗効果でスタッフのできるだけ空間をキレイに利用しようという気持ちに繋がり、さらに姿勢も正されることもあるかもしれない。ちょっとした良質な空間と、見られるという環境が良いスパイラルを生み出す可能性があるなら、このようなオフィスをこれからのスタンダードとしていきたい。
EDITOR’S EYE
大通りから少し横道を入るだけで、急に静けさを取り戻したような場所にあるこの物件。そんな環境でありながら、原宿からほんの5分ほどとなかなか捨てがたい場所だ。店舗も可能なので、その分賃料は少し強気の設定ではあるが、その中に駐車スペースも含まれていることを考えると、それはそれで話は変わってくるだろう。