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青山一丁目、すぐご近所の外苑前や表参道とくらべると、少し落ち着いた印象のあるエリア。若年層向けのアパレルショップや雑貨店がそう多くない代わりに、大通りから一本入ると、落ち着いた大人が通う飲食店やBarがちらほら。そんな青山一丁目の交差点から、乃木坂方面に歩くこと約5分。中には、外から見ただけでは想像できないような空間がひろがっていた。
募集区画は2、3階のメゾネット+屋上スペース。直接アプローチから室内へ入るとすぐ、約5mはあるであろう吹き抜けた広間が迎えてくれた。全体の間取りとして、3つに分かれたそれぞれの空間は、ひとつひとつはそれほど広くないものの、この吹き抜けのおかげで圧迫感を感じることはない。床は贅沢にヘリンボーン。ヴィンテージ感漂う洋館のような雰囲気だが、きちんと綺麗に使われており、古くささがあまり感じられない。横の広がりがもう少しあると嬉しいところだが、もともと住居として建てられているので、部屋が分かれていたり、水回りが少し幅をとったりしているようだ。
このイレギュラーな空間を、ワークスペースとして使うならどう生かすか。
まずは下の階、奥にある独立できる部屋には固定席のデスクを並べ、ここをひとつのワークスペースとする。そして、もう1つの吹き抜けのある上に突き抜けた広間は、魅せる場所として、ちょっとリッチ家具を用意して、ラウンジ兼ミーティングスペースにしてみてはいかがだろうか。
キッチンと共に広がる上の階の空間は、大きなテーブルを配置し、席を固定しないフリーアドレスとして贅沢に使うことを提案したい。既存の設置されている収納は、スタッフのロッカー代わりにも丁度いいだろう。しっかりとしたキッチンの脇のフリーアドレススペースには、自由度の高い働き方が期待できる。それこそ映画のように、たまにはミニパーティーを開いて立食を楽しむことだってできるのではないだろうか。
決して広い物件ではないが、必要最低限の固定席とフリーの席、そして利用しないときのラウンジを更にフリーのワークスペースとして使いこなし、スペースを効率的に利用してみてほしい。
常に人と違うことにチャレンジしようとする、そんな精神を絶やさない人が身を置く場は、やっぱり普通とは違っていた方が好ましい。誰もがほっておけない存在、頭ひとつ、突き抜けた存在になるために、この少々コンパクトでイレギュラーな物件をも限りなく自由な働き方で使いこなしていただきたい。
EDITOR’S EYE
実はこの立地で、屋上まで付いているこの物件。上がってみると、眺望もなかなか悪くない。限られた空間から少しリフレッシュしたい時には、この屋上の有難味を体感できるだろう。
そして何よりこの屋上には、もう1つ首を傾げるナゾがある。それは、、現地でのお楽しみとさせていただきたい。
ちなみに、1Fには朝4:00までやっている落ち着いたBarがある。空間はこの区画とはまた違った雰囲気だが、なかなかよさそうだ。仕事終わりにぜひ立ち寄ってみてほしい。