EDIT
渋谷マークシティーの脇道を、渋谷駅を背に進む。駅からは5分程だろうか、左手にブルーの外装が特徴的な建物が見えてくる。築40年と少々古めの建物だが、全面的にリフォームされているので、古さはまったく感じられない。そんな建物の中に、コンパクトで居心地の良い空間を見つけた。
リノベーションされたばかりの真新しい内装の部屋。白い波板とオシャレ配管が特徴的な高い天井。床はクッションフロアだが、柔らかな色味と肌触りの良い木仕立て。ダークブラウンのアイランドキッチンと、水回りをスッキリ収納したブラックボックス。全体的にシンプルな色味で整えられ、好き嫌いの無いベーシックな空間となっている。オフィスとしては少々コンパクトだが、元々が住居として作られているため、少し贅沢なワンルームと言ったところか。その為か、どこかしっくりくるサイズ。外面には光を邪魔する建物が無いため、日中は日当りも良くとても気持ちがいい。夜はスポットライトで少しムーディーな大人の空間に。仕事終わりには、みんなで1杯飲んで帰ってもいいだろう。室内だけではなく、共有部もキレイで明るいので、お客さんも安心して呼べる環境だ。
Cozyとは「居心地のいい小さな空間」と言う意味だが、この部屋に適した言葉だと思う。コンパクトで居心地の良いこの部屋は、スタートアップや、少人数のオフィスにはちょうどいいサイズだ。どのようなテイストの家具でも合いそうな空間だが、木の椅子やテーブルなど、ナチュラル系を選ぶと良いだろう。柔らかい木の色が、この部屋には適しているように感じた。さらに窓際に植物でも置けば、より気持ちの良い空間となる。この空間でひっそりと働いてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
渋谷駅すぐ近くにも関わらず、人通りや車通りの少ない静かな環境にある。コストパフォーマンスは十分な物件だ。さらに建物内には自由に使える会議室があるので、使用料はかかるが、大人数の打ち合わせなどにはとても便利だ。