EDIT
表参道駅と外苑前駅の間。最寄りは1分程度の距離で外苑前駅の方となるが、通称まいせん通り沿いを進んだ先にあるので、表参道からのアプローチがイメージしやすい。まいせん通りは、表参道から少し入った長閑ともいえるストリート。おしゃれな老舗カフェもあれば、しっかりとご飯も食べられる飲食店も軒を連ねる。車通りも少ないので、のんびり街を楽しみながら歩くことができる根強い人気の通りだろう。
こちらの物件は、1977年に立てられた比較的古い部類の建物。だが、昨年エントランス、共用部周りを大きくリニューアルし、今回の募集区画も通常のオフィス仕様から床壁天井の仕上げを丁寧に改修した。築が古いこともあり、天井の高さがあまりないのがネックではあるが、床を無垢の木材にしたことで暖かみが加わり、そのあまり高くない天井が何となく安心感を演出してくれる要素につながったように思える。
この空間は、入った瞬間に木の匂いを感じることができ、窓面には外壁をつたうツタがその緑を覗かせている。インテリア次第ではそのナチュラルな雰囲気を更に引き出すことも出来るだろう。写真の家具は、今回改修したフロアをモデルルームとして演出したものなので、貸出しの対象となっていないのでご注意いただきたい。購入希望の方は応相談となっているので、そのままオフィスに導入ということも可能だ。
築40年近い建物は、当然古い建物の部類に入ってしまうが、その培った年月の分だけ様々な利用者の経験も内包しているのも確かだろう。綺麗にメンテナンスされ、大切に使われているこちらの物件は愛すべき物件の1つとも思えた。空間に漂う木の香り、窓から覗き込む緑の葉、そういった要素からも、建物自体を樹齢40年の木と例え、この建物を利用してみると面白いと思う。利用者は木に養分をあたえながらも、木からも養分を得る葉っぱの様な存在に例えられ、建物を利用するということではなく、建物と共存するという気持ちで建物と向き合いオフィスに入居できたら素敵なことではないだろうか。
EDITOR’S EYE
こちらの物件には1階部分に共用ラウンジと会議室がある。会議室は4室設置されており、来客者や、社内のMTGにも活用できる。ラウンジ、会議室は上手く共用部のスペースを活用し、オフィス自体はあまり区切らず風通しのよい空間にしてみてはどうだろうか?そうすれば、まいせん通り側の街並みを見下ろす、大きな開口部がオフィスの奥まで光を届けてくれるだろう。