神宮前オフィス・店舗|まい泉通り沿い 天井高のスケルトン空間
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>>LOCATION
表参道のappleと伊藤病院に挟まれたまい泉通りを歩く。このエリアでは飲食店が充実した珍しいストリート。カフェだけにとどまらず、いつしかイタリアン、フレンチ、和食に、トルコ料理と世界各国の料理店が集まり賑わいをみせ、ランチからディナーまで絶えず行列を作る店も点在する。その中の人気のお店の一つ「パンとエスプレッソと」を越えた先の角地に、ガラスに身を包んだ新築の建物がお目見えした。
>>SPACE
新築店舗物件の3F区画。高いところで3,600mmほど確保された天井、そして、ガラス面が多く陽当たりと抜け感が十分確保されているので、50坪超のスペースが面積以上に広く感じられて、気持ちが良い。インダストリアル好きには堪らないむき出しのダクトや配管も通常のオフィス物件ではなかなか見かけない代物。撤去してしまえば、よりすっきりとした印象にすることができそうだが、整った素地のコンクリートの床に対しては、敢えてこれくらいの無骨さを残しておいても様になるだろう。
大きな窓と抜け感、物々しいダクトや配管、エレベーターを開けた瞬間に広がる明るい空間の印象を、”アリだ!”と思う人は少なくないはずだ。
>>HOW TO USE
気の良い空間を独り占めするのもいいが、どうせならこのエリアらしく遊び心を持って空間の使い方を考えてみてもいいだろう。
例えば、飲食店もオフィスも十分に勝負できる立地、賃料設定のため、オフィスの受付あたりで本気カフェをやってみるのも面白い。応接スペースも会議スペースも解放して、部外者ウェルカムの軽飲食。エリア的に何かヒットメニューを打ち出せれば、行列のできるオフィス(カフェ)になる可能性も。あえて空間の抜け感を残すためカフェとオフィスはガラスで仕切れば、カフェ側からの視線で、日々働く姿勢も整理整頓も疎かにできず、強制的な働き方改善も自然と起こるだろう。
スケルトンのゼロベースの空間だからこそ、オフィスの利用方法に捉われず、オフィスの向こう側を考える。もし、移転の際に劇的な働き方の変化を狙いたいなら、空間のデザインを考えつつも、新たなチャレンジとして、この物件の持つポテンシャルを最大限に使い、そんな風に突き抜けてみるのもいいだろう。この建物の建つエリアはそんな思い切った挑戦も寛大に受け入れてくれる懐の深さもある場所だ。
EDITOR’S EYE
働き方改革も叫ばれる昨今。実際には不透明な環境でなかなか実施できていない企業も多いことだろう。クリアな環境で強制的に改善はできるが、見られることに慣れずに邁進して欲しい。