幡ヶ谷オフィス|最上階 ルーフバルコニー付き
EDIT
場所は幡ヶ谷。駅周辺は商店街が充実しており、どこか懐かしい雰囲気のある都心のローカルスポット。そんな幡ヶ谷駅から新宿を背にして甲州街道を進むこと数分、閑静な住宅街に向かう脇道に入ってすぐの場所に大きな窓が特徴的な建物が現れる。前面は四角形の建物だが、最上階の4Fのみアールを描いている。今回はその4Fをご紹介する。
室内は東西に大きめの窓が並び、南北には可愛らしくも思える両開きの扉が向かい合っている。縦・横ともゆとりのある広々とした空間だが、フロアめいっぱいワークスペースとして使うよりも、この広さで如何に遊ぶかを是非考えてほしい。例えばトップライト下。ソファーを置き、窓際の収納に本や雑誌を並べ、まるでカフェのようなフリースペースにしてみてはどうだろうか。青空の下で日光浴をしながら、コーヒーを飲むも良し、ランチタイムを過ごすも良し、時にはお昼寝…と一段と贅沢なブレイクタイムを生み出してくれるに違いない。さらにもう一つ、ルーフバルコニーもこの区画の魅力である。バルコニーは東西にそれぞれあり、どちらもオフィス空間から直結となっているので、是非使い分けてみてほしい。東のバルコニーはコンパクトで都庁を筆頭に新宿のビル群を臨む。一人きりになりたい時にもってこいの広さとロケーションだ。西側のバルコニーは幡ヶ谷の住宅街を臨み、アールを描く壁面の窓前まで続いている。一見使い勝手が悪そうだが、壁面前の細長いスペースにはプランターを置き、室内から緑を望める環境を演出してみてもいいだろう。穏やかな気持ちへとリフレッシュできる空間に生まれ変わり、仕事の合間の息抜きの場として活躍するだろう。
賑やかな都心から一歩外へ敢えて逸らすことで、リーズナブルな良空間が手に入る。社内環境に重点を置き、スタッフの満足度の高いオフィスを作ることは一つの選択として悪くないだろう。せっかく逸らすならば、空の見える片面が反ったこの空間に向かい合い、常軌を逸したアイディアが次々と生まれてくる空間にしていただきたい。
EDITOR’S EYE
あのDeNA社も上場直前まで使っていたという歴史付き。周りに遮る建物がなく明るく開放的な空間はのびのびと気持ちよく働けそうだ。また入口からの公共スペースや水回りも綺麗で充実しており、空調も個別調整可能とオフィスとしては申し分のない設備の整った建物であるため、立地さえ問題ないようであれば上等の物件と言えるだろう。