赤坂オフィス | 屋上付きトリプレット
EDIT
>>LOCATION
赤坂Bizタワーに沿って、青山通りまで続く赤坂一木通り商店街。道中には多くの飲食店など並び、ランチやアフターファイブともなれば、このエリアで働く人々によって日々賑いをみせる。今回の建物は、そんな通りのちょうど中間ほど。一木通りから左へ道を入るとすぐ前方に、44歳という年齢の割には若めの姿をしたこの建物がひっそりと立っていた。
>>SPACE
ご紹介するのはそんな建物の最上階、4F・5F・6Fのフロア。以前はオーナー住戸だったというこの区画だが、今回のリニューアル工事でその内装をガラッと作り変えた。とは言え、デザイン空間というわけではなく、良くも悪くも至ってノーマルなオフィス仕様。また、どのフロアも室内で繋がることはなく、各部屋にきちんと水周りも整っているため、各階で完結する3つの区画と考えた方が正しいかもしれない。空間はなんともベーシックなものの、この物件で強く興味を惹かれたのは、各フロアに付いた大小のルーフバルコニー。特に4Fのバルコニーは、余裕で数名ほどが働けるような広々スペースで、そこから見渡す景色も、一番低いフロアの割にはなかなかのものだ。もちろん上へ上がるほど、その眺望はさらに抜けていく。また、実はもう一つ、この物件には隠された秘密のスペースがある。それは6Fのさらに上。階段を上った先に現れる絶景のルーフトップ!・・と思いきや、そこには謎の小屋が現れた。この屋上スペースや小屋も基本的には使ってもいいようだが、募集上は存在していないスペースとなる。そんな隠された感がまた好奇心をそそり、個人的には秘密のアトリエ的な使い方も面白いんじゃないかと感じた。
>>HOW TO USE
気づいたらただの喫煙所になっていたりと、意外とうまく使われることのないバルコニー。しかし、この物件にあるような大きなバルコニーであれば、スペースとしてうまく利用されやすいんじゃないだろうか。例えば4Fの大きなスペースでは、野外用のソファーやテーブルなどを並べ、ラウンジ的な空間に作り込むと良い。天気のいい日はそこで仕事をしたり、夜にはビル群の夜景を眺めながら、仕事終わりの一杯とたわいのない会話で盛り上がる。また、3フロア+1あるので、室内のレイアウトと合わせて、それぞれテーマを変えてみるのも面白いだろう。オフィス空間とは別にそんなスペースが付いていると、仕事追い詰められている際も、どこか気持ちに余裕も持て、精神面でもいい支えになってくれるかもしれない。あくまで主役は室内であるものの、その空間を支えるいい名脇役と言われるような、そんなバルコニーの使い方にチャレンジしてみてはどうだろう?
EDITOR’S EYE
室内も今はノーマルに装っているものの、日当たりや窓先の眺望の抜け感だったり、天井もボードが貼られた状態でも比較的高め。手を加えればきっといい空間になるだろうポテンシャルはヒシヒシと伝わる。ただ、良くも悪くも室内は全て新品なので、若干この内装を壊すのは忍びない面はあるが・・。ルーフトップの古屋はかなり簡易的なものなので、なかなか実用には向かないと思うが、使い方次第では面白く変貌を遂げそうだ。